PROP wood furniture makers

奈良県吉野郡を流れる吉野川流域は、約500年前に杉や桧の植林が始まった日本林業発祥の地と言われています。

この川の上流で伐り出された丸太は、かつては筏（いかだ）流しで運ばれ、下流の吉野町で製材されていました。 年輪が緻密で節が少なく、色艶の美しいスギやヒノキの材木は「吉野」ブランドとして全国に知られています。 今も川沿いに製材工場が立ち並び、木の香りに包まれているこの町に、吉野材をたくさん積んだトラックやフォークリフトが行き交っています。

「吉野貯木」と呼ばれるこの製材工業団地の一角で、2021年、PROPは起業しました。 無垢材を使ったオーダーメイド家具や、オリジナルの家具・木工品を製作しています。

大阪府門真市で長年家具製作をしてきた永田健一の呼びかけにより、その弟子２人と会社を立ち上げることになりました。

永田はブランド名『ZOO』として、30年にわたり無垢材にこだわった木製オーダーメイド家具を今まで製作してきました。木の風合いを生かした作り方や、親しみやすいデザインが特徴の家具にはファンが多く、永田の人柄がうかがえる作品たちです。 そんなものづくりのスタンスに憧れ、何人もの弟子が永田のもとで学び、独立していきました。

湯浅則夫もその1人で、独立後奈良県で『SIGN』として木製オーダーメイド家具の製作をしていました。そして10年後には奈良県の職業訓練校で木工の指導員となり、家具職人を目指す人材を育てながら、奈良県内の木材業や自治体とのつながりができていきました。

栗本美咲は高校と大学でインテリアや空間デザインを学んできました。大学卒業後に大阪の工務店に就職し、設計や申請に関わる仕事をしていましたが、やはり自分の手で作り届ける仕事をしたいと思い、永田のもとを訪ねました。永田の勧めにより、職業訓練校で基礎を学んだのち弟子入りし、修行期間中に『MAP』というブランドを立ち上げました。

世代も違い、キャリアも異なる３人が、それぞれの持ち味を生かしつつ支え合っているのがPROPです。
木でものを作る。
木のものを使う。
私たち自身が木についてもっと学びたい。
PROPはそんな暮らし方の学校です。

今、家具をオーダーメイドすることはとても贅沢なことだと思います。
座ったり、物をしまったり、食事をしたり、仕事をしたり、同じ機能性を持つ家具なら数えきれない選択肢があるでしょう。
オーダーメイドの価値についてひとつ言えるのは、その家具を誰がどのようにして作るのかが見えるということです。
私たちは材を選び、設計し、作りながら、お聞きしたお客様の言葉を思い出します。 そしてその家具がお客様とともに過ごす時間を考えています。
私たちが作るオーダーメイド家具に興味を感じていただけたなら、一度お問い合わせください。
そしてよろしければ吉野に、PROPにお越しください。お待ちしています。