PROJECT

吉野ヒノキのベッド
2021.7.27〜8.22

湯浅則夫written by Yuasa

吉野檜を使ったベッドを2台製作しました。無塗装鉋仕上げなのでヒノキの良い香りに包まれます。
PROPになってから遠方には運送業者を利用することが増えましたが、今回は少し遠い姫路まで直接納品しました。

スノコをつくる


実はベッド製作の作業量のほとんどはスノコです。笑
使う時は見えなくなる部分ですが、体重を支え、湿気に耐え、通気性もあって。
そのため無塗装鉋仕上げなので木の香りがします。
延々同じ作業の繰り返し。

スノコ部分の完成


ヒノキベッドのすのこを作りました。

もうこれだけでいい香り。笑
早くお客さんにお届けしたい!

今日お昼前に、知り合いの設計士さんが企画されている吉野ツアーで参加者の方を連れてPROPに来てくださって、ショールームと作業場を見学されました。
その時にもこのヒノキの香りに感動しておられました。

幕板の仕上げとボードの板はぎ


ヒノキのベッドは2台分の幕板を仕上げ、ヘッドボードとフットボードの板はぎをしました。

永田さんも同時期に注文が入り、オール栗のベッドを作ることになりました。
僕の方が材料の入荷が遅れたというのもあるのですが、それにしても永田さんの方はすでに完成して納品待ちです。

そのスピードの差は言い訳ができません。
何が違うのかを比較できる距離にいつもいてくれるのだから、沢山いる弟子の中でも僕は恵まれているのです。

塗装前の仕上がり


お盆明け、ヒノキベッドは塗装前まで仕上がりました。
シンプルで、なかなかの美人さん。
やはりスギと比べてヒノキはパッと明るい感じがしますね。
スギの迫力も好きですが。

この家具はPROPの定番になりそうな予感がします。
どうでしょう?

完成!そして姫路まで納品



ヒノキベッドの納品をしてきました。
奈良からは少し遠い姫路まで。

PROPになってから遠方には運送業者を利用することが増えましたが、やっぱり、直接納品はいいですね。
納めた時にお客さんとお話しできることや、喜ばれる表情を見れたりすることは、その仕事を終えるセレモニーのようで。
SIGNとして仕事をしていた頃は、自分のこだわりとして日本全国直接納品していました。
旅の気分を味わえるのもいいところです。

帰り道に旅のスイッチが入ってしまい、帰ってこれない危険性もありますが。笑